4病棟 七夕について
2017.07.10
少し時期が過ぎてしまいましたが7月と言えば七夕🎋ですね。今回はそんな七夕についての豆知識です。
七夕には七夕飾り(笹飾り)が欠かせませんが、そもそもなぜ笹竹に飾りものをつるすのでしょう?
なぜ短冊に願い事を書くのでしょうか?
笹竹に飾り物を吊るすのは?
七夕は、遊んでばかりで働かなくなった織姫と彦星を戒め、働くことを条件に年に一度だけ再会することが許された「七夕伝説」をもとに、技芸の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」が生まれ、日本古来の「棚機つ女(たなばたつめ)」の伝説や、「お盆前の清めの風習」などが結びついて現在のようなかたちになりました。
いずれも祈りや願いがテーマとなっており、それを具現化したものが七夕飾りです。笹竹は天の神様が依りつくところ(依り代)とされているので、願いを込めた飾りものを笹竹につるし、天に向かって掲げるわけです。
願い事を短冊に書くのはなぜ?
短冊に願い事を書くのは、「乞巧奠(きっこうでん)」に由来します。「乞巧奠」では、貴族が手芸、詩歌、管弦楽、文字などの上達を願い、梶の葉に文字を綴っていました。
現在のような七夕飾りになったのは江戸時代だといわれています。とりわけ江戸時代は寺子屋が増えたため、習字や習い事の上達を願う行事として親しまれ、短冊に願い事を書くことが広がっていきました。
七夕飾りの意味は?
紙衣(かみこ・着物の飾り)
災いを移す・裁縫の上達、着るものに困ることがなくなると言われています。
吹き流し
機織りの上達、長寿、織姫の織り糸を表します。魔よけの意味もあるそうです。
巾着
お金が溜まりますように、商売繁盛昇。本物の財布を下げることもあります。
綱飾り
豊作・豊漁になりますように。
千羽鶴
長寿・健康を願って家の長老の年の数を折り飾っていたそうです。
屑籠(くずかご)
物を粗末にしないように七夕飾りを作った際の裁ちくずなどゴミを入れます。
物を粗末にせずに役立てるという倹約の心を育てるという意味も込められています。
本来、七夕は7月7日に行われますが、地域によっては(この辺りもそうですが)旧暦の
8月7日に行われています。
それではまた。