4病棟 火山についての豆知識
2018.03.19
宮崎県と鹿児島県にまたがる新燃岳が7年ぶりに噴火し、降灰による農作物などへの悪影響が心配されております。
今回は「火山」についての豆知識についてです。
一口に火山とはいったいなんでしょう。火山は噴火によってできた山のことです。噴火とは、火山の火口から火山灰や溶岩などが噴き出すことです。
何度も噴火して、大量の溶岩や噴火で飛ばされた岩がふりつもると、富士山🗻のような円錐型の美しい山が生(まれることがあります。これを「成層火山」と言います。
成層火山はヒマラヤ山脈のエベレストなど地層が動(いてもりあがる山とは出来かたが違います。
では、なぜ噴火するのでしょう。
地球の内部は、外側から地殻(地表のかたい岩の部分)・マントル(コアと地殻の間にある部分)・コア(中心部分)という3つの部分に分けられています。
マントルは温度が高い岩石でできていますが、その一部が溶けて「マグマ」になります。液体のマグマは、地面の裂け目をぬって地表に向かって上がってきます。それが地下に一旦たまり「マグマだまり」となります。どんどんマグマがたまってくると、マグマの圧力が上がり、これに地面がたえきれなくなって外に噴き出します。それが「噴火」と呼ばれるものです。
溶岩は、噴火によって地表に出たマグマのことです。
火山の噴火は、例えれば炭酸飲料のボトルを振ってから開けた状態のようなものですね。
噴火による主な災害
噴石・火山灰
噴火により噴出した小さな固形物のうち直径2mm以上のものを小さな噴石(火山れき)、直径2mm以下のものを火山灰といいます。
噴石は噴火によって火口から大小の岩石が吹き飛ばされる現象です。
火砕流
火山によるもっとも危険な災害の一つで、高温の火山灰や溶岩が火山ガスと一緒に斜面を高速で流れ下る現象です。
溶岩流
マグマが火口から噴出して高温の液体のまま地表を流れ下る現象です。
通過域の建物、道路、農耕地、森林、集落を焼失、埋没させて完全に不毛の地と化します。
火山ガス
マグマに溶けている水蒸気や二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などの様々な成分が、気体となって放出される現象です。
現在も活発な噴火により降灰が続いていますが、一日も早く噴火活動が終息に向かってくれることを願っております
それではまた。
※7年前の噴火(平成23年1月26日)