虫の声
2021.09.09
9月になり秋の気配がしてきました。秋といえばさまざまな虫の声が聞かれます。
コオロギやスズムシなど、これらの虫は基本的に鳴くのはオスです。この鳴き声でメスは相手を見極めて子孫を残します。オスはメスと出会うまで鳴き続けるそうです。
♪
あれ 松虫が鳴いている
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ 鈴虫も鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああ おもしろい虫のこえ ♪
童謡にもありますように日本人には馴染みの深い虫の声ですが、実は外国人の多くは聞こえていないというのですから驚きです。
では何故そのようなことが起きるのでしょう?
人間の脳は、右脳と左脳とに分かれており、それぞれ得意分野があります。
右脳は、音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音や雑音を処理します。
左脳は、言語脳と呼ばれ、人の話す声の理解などの論理的な知的処理を受け持つといいます。
このことは全ての人間に共通することですが、虫の音(声)をどちらの脳で聴くかという点で違いがあったのです。
西洋人は、虫が鳴くのを音と捉え、雑音・機械音として音楽脳で処理しているので意識として捉えられないのに対して、日本人は、人と話すのと同じ言語脳で受け止め聞いていたということが分かりました。
世界で日本人とポリネシア人だけは虫の声を認識することが出来るそうです。
ただし外国人には聞こえないということではなく、日本で生まれ育った人なら虫の声を聴くことができるということだそうです。
せっかく日本人として生まれたのですから、この秋の夜長、テレビを消してスマホもしまって、虫の音に耳を澄ませてみてはどうでしょう。
それではまた。
4病棟ブログ委員