三月見(十五夜・十三夜・十日夜)
2020.09.25
朝晩涼しくなり、少しづつ秋の気配を感じる今日この頃、もうすぐ9月も終わり10月を迎えようとしています。
この時期の行事と言えば『十五夜』ですね。
ただ『十五夜』といっても、月をみて団子を食べるという事ぐらいしか思い浮かばないのですが、実際のところ何をするのかわかっていません。
そこで、今回は『十五夜』について調べてみました。
〇十五夜とは?
十五夜とは、1年で最も美しいとされている「中秋の名月」を観賞しながら、収穫などに感謝をする行事です。
平安貴族が中国の風雅な観月を取り入れ、のちに庶民に広がると、秋の収穫物を供えて実りに感謝をする行事となりました。十五夜は芋類の収穫祝いを兼ねているので、別名「芋名月」といい、里芋や、さつま芋を供えてます。
〇今年はいつ?
今年の十五夜は10月1日(木)です。
十五夜の日は旧暦8月15日の月を指す為、毎年変わります。
〇ススキをお供えするのはなぜ?
ススキは月の神様の依り代と考えられています。本来は実りを象徴する稲穂をお供えしたいのですが、稲刈り前なので、稲穂に似たススキを用いるようになったと言われています。
ススキのみ、または、秋の草花と一緒に花瓶に生けて供えます。
また、ススキの鋭い切り口が魔除けになるとされているため、お月見の後、軒先にススキを吊るす風習もあります。
〇月見団子はいつ食べる?
お米を主食とし米文化が根付いている日本の行事には、餅や団子が欠かせません。お月見では月見団子を供えて作物の収穫に感謝し、これから実るものに対して豊作を祈願します。
丸い月見団子は、満月に見立てたものです。お供えする際は、三方や皿に白い紙を敷き、十五夜にちなんで15個(または5個、あるいはその年の満月の数)を盛ります。
月見団子はいつ食べるのか気になる人も多いかと思いますが、お月見をした後、月に感謝をしながら食べましょう。
〇十三夜、十日夜とは?
十五夜の他にも、栗や豆の収穫を祝う旧暦9月13日の『十三夜』(別名「栗名月」「豆名月」)、田の神様に感謝をする旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」にもお月見をする習わしがあります。
昔は十五夜しかお月見をしないことを「片見月」といい、縁起が悪いとされました。また、「十五夜」「十三夜」「十日夜」の「三月見(さんつきみ)」が晴れると良いことがあると言われています。
〇十三夜とは?
十三夜は十五夜に次いで美しい月だと言われており、中秋の名月である十五夜から約1ヵ月後に巡ってくる十三夜のお月見は昔から大切にされていました。
今年の十三夜は10月29日(木)です。
〇十日夜とは?
十日夜は東日本を中心に行われている収穫祭です。稲の収穫を祝って餅つきをしたり、稲の茎をたばねた「わらづと」や「わら鉄砲」で地面の神を励まして作物に悪さをするモグラを追い払うなど、地方によって内容は様々です。
今年の十日夜は11月24日(火)です。
以上が十五夜になります。
調べてみると、色々と知らない事ばかりで今年はいつもと違ったお月見が出来そうです。
是非皆さんも今年は三月見に挑戦してみてください。
2病棟 ブログ委員