3病棟 ひな祭りの話
2017.02.27
梅の花も咲き、春の足音が近づいてまいりました。
3月は女の子の節句ですね。
今回は、ひな祭りについての豆知識です。
ひな祭りの由来
日本では平安時代に(自分の体を草木やワラで模した人形を撫でて穢れを移し川に流す)「流し雛」という行事があり、現在でも地域によっては行われています。
また、ひな人形を祀ることで厄除けを祈願する「上巳の節句」という儀式がありました。
それとは別に、宮中では女の子が紙の人形を使った「雛遊び」という遊びもありました。
この人形を遊びとして用いた雛遊びが発展していくにつれて、「流し雛」や「上巳の節句」の流れを汲み、人形を厄除けの儀式として用いるようになり、最終的に現在のひな祭りのような祭事になりました。
桃の花について
現在の暦というよりは、旧暦の3月3日が桃の花がちょうど咲く時期なのだそうです。
また、桃は昔から邪気を祓うとして縁起が良いとされ、神事でもよく使われてきました。
実は、誰もが知るあの童話の桃太郎もこのことがルーツとなり、桃を象徴する桃太郎が鬼を退治する話として描かれています。
ひな祭りの日にち
ひな祭りの日にちは一般的に3月3日に行われていますが、地域によっては旧暦の3月3日にあたる新暦の日にちに行う地域や、1か月遅い現在の新暦の4月3日に行う地域もあります。
北陸や東北などでは4月3日に行う地域があるようです。
端午の節句は5月5日ですが、ひな祭りは端午の節句を対をなすように考えられるようになりました。
その結果、3月3日は女の子のお祭りである「ひな祭り(桃の節句)」
5月5日は男の子のお祭りである「こどもの日(端午の節句)」と認識されるようになったのです。
それではまた。